車の暖房はエアコンがいらない話【曇った時だけでOK、仕組みを理解して燃費向上】

車の燃費を少しでも良くしたい。
冬場にエアコンを付けるのって意味あるの？
こんな疑問にお答えします。

他の人の車に乗っていると、とりあえず年中内気循環でオートエアコンという方、
多いですよね。
でもそれ、ガソリンの無駄かもしれません。
今回は、冬場のエアコンに関わるお話しをしていきます。

冬場、車のエアコンは必要ない【曇った時にだけ使う】

冬場は車のエアコンを入れる必要無しです。
これについて解説していきます。

車の暖房は、エンジンの排熱を利用している。

冬場、車のエアコンが必要ない理由は、
車の暖房はエンジンの排熱を利用しているからです。

なので、温度を上げて送風にするだけで、暖かい風が入ってきます。
どうせ大気に放出してしまう熱を利用しない手はないですよね。
（何故かは後程、解説します。）

最近だと、オートエアコンで温度自動制御の車も多いと思いますが
A/Cボタンを押して、エアコンを止めればOKです。
エアコンは止まっても、空気を来るファンは動きっぱなしですので
暖かい空気は出てきます。

この時、エアコンのコンプレッサーは動かさないため、
燃費の悪化は防ぐことができます。

曇ったらエアコンを入れればいい

という疑問もあるかと思います。
結論、エアコンは場合により必要になります。
それが、車内の湿度が上がって窓ガラスが曇った時です。

エアコンは除湿効果があるので、車内が曇ってきたらA/Cボタンを押して
エアコンを動かしてあげましょう。
詳細は、次で解説していきます。

仕組みを理解して快適なドライブへ【エアコンを入れると燃費が落ちる】

サクサクっと、暖房時はエアコンがいらない理由を書いてきましたが
その原理を解説していきましょう。

暖房は温まった冷却水を使う【エアコンを入れると燃費が落ちる】

先ほど、車の暖房はエンジンの排熱を使うと説明しました。
これを正確に言うと、エンジンの冷却水に風を当てて温めています。
冷却水という名前を聞くと冷たそうですが～95℃ほどです。
暖かい空気を出すには十分です。

一方エアコンは、コンプレッサーを回して空気の温度を変化させています。
空気は圧縮させると温度が上がりますので、

という原理で空気を冷やしています。
・・・そうです。車のエアコンは空気を冷やすんです。

空気を冷やして、エンジンの冷却水に風を当てることで、暖かい空気を送っています。
だいぶ無駄なことをしている気がしますよね。
何故冷やすのか・・・
その目的が除湿です。

水蒸気を多く含んだ空気を冷やすと結露しますよね。
結露させることで空気中の水分が減りますので、除湿になっています。

なので、車において、除湿を必要としない場合のエアコン暖房運転は無駄なのです。
コンプレッサーを回す分だけ、燃料の消費が多くなります。

デフロスターを有効活用して曇りを防止する

と思うかと思いますが、普段よく見るマークです。

この写真の矢印が上に向かってニョロニョロっと3本出ているマークがデフロスターです。
フロントガラスに風を吹き出すモードですね。

曇り防止にエアコンが効果的と紹介しましたが、
エアコンを使わずにデフロスターを使用しても、ある程度効果があります。

ガラスの曇りは、車内と車外の温度差により発生します。
暖かい空気の方が水が多く溶け込みますので、冷たい空気場所に触れることで
空気が解けきれなくなり曇り（結露）として発生してしまいます。

これが結露の原理ですので、デフロスターを用いて、水が多く溶ける暖かい空気を
フロントガラスに送ることで曇りを予防することができます。

という疑問もあるかと思います。
内気循環の場合は、車内の湿度が上がった空気を回しているだけですので
曇りやすいですね。

外気導入だと、車外の空気を温めて取り込んでいるため、割と乾燥した空気ですので
あまり曇ることが無くなります。

内気循環と外気導入については、コチラの記事も参考にしてみてください。