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電気自動車

【大雪、台風、停電】災害時に電気自動車に潜むリスクを考察【普段の移動にもリスクあり】

2021年3月8日

災害時に電気自動車に潜むリスクを考察【普段の移動にもリスクあり】
電気自動車の災害時のリスクって話題になっているけど、どうなの?
実際にどんな事が考えられる?
こんな疑問にお答えします。

目次

1.災害時に電気自動車に潜むリスク【非常時の電気切れに潜むリスク】
2.実は災害時以外でも様々なリスクが潜む【普段の移動時に潜むリスク】

最近、雪道での立ち往生などで、電気自動車に対するリスクが注目されていますね。
その他、災害時のリスクも取り上げられていますが、今回は、
だから電気自動車はダメ!!という話ではなく、
リスクをシッカリ理解して上手に使いましょう。
という意図で書いていきます。

もちろん、同じようなリスクはガソリン車でもディーゼル車でも起こり得ます。
電気自動車で顕著に出る、という観点で記載していきます。

電気自動車に関する、メリット/デメリットの記事もありますので、併せてご覧ください。

電気自動車のメリットとデメリット【最大の長所は環境性能、短所は抱えるリスク】
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災害時に電気自動車に潜むリスク【非常時の電気切れに潜むリスク】

まずは、災害時の観点から記載していきます。

大雪時のリスク

まずは、最近話題となることが多い、大雪での立ち往生によるリスクから解説していきます。
大雪での立ち往生による、最も大きいリスクは電気切れです

ガソリン車やディーゼル車の方が長くアイドリングできるという話も聞きますが
以下のように意外とそうでもありません。

  • ガソリン車(2000ccの場合)
    アイドリング+暖房時の電量消費量を1000cc/hとして
    燃料タンクが50Lだと、満タンの状態で50時間耐えられる
  • 電気自動車(リーフの場合)
    バッテリー容量:40~62kWh
    厳冬期でバッテリー性能が2割落ちるとして、32~50kWh
    暖房に1kWh消費するとして、満充電の状態で32~50時間使用可能

上記の通り、電気自動車の方がやや不利ではあるものの、大きな差はありません。
バッテリー容量や燃料タンク容量によりますし。

ここで、注目したいのが、電気切れ/ガス欠時の対応です。

ガソリン車の場合は、例えば自衛隊員の方々が燃料タンクを持って
駆けつけてくれることで、給油することができます。

一方、電気自動車は、少し大きめの設備を持った電源車が必要となります。
立ち往生している間に入っていけないどころか、大雪時にはその場所まで
行くことすらできないかもしれません。

このように、動力源が喪失した際の復旧に懸念があります。
対策としては、毛布を積んでおくなど、暖が取れるようにしておくことです。

停電時のリスク【地震や停電など】

次に、停電により、出先の充電設備が利用できずに立ち往生するリスクです。
台風や地震により、その一帯が停電した場合、停電の復旧まで充電はできません

ガソリンスタンドでも同様では?
と思うかもしれませんね。

ガソリンスタンドは、地下タンクからポンプで燃料を吸い上げて
給油を行いますが、停電時は手回しでの給油が可能です。

一方で、電気自動車の充電設備は、電気を充電するので、
そもそも電気が無ければ充電など不可能です。
(手回し発電でどうにかなる容量でもありませんし。)

このように、災害起因の停電によるリスクもあります。
こればっかりは対策のしようがありませんが、
停電時は復旧まで無駄に動かないことが重要でしょう。



実は災害時以外でも様々なリスクが潜む【普段の移動時に潜むリスク】

災害時のリスクが注目される電気自動車でも、
普段の生活でも思わぬリスクが潜んでいます。

事故渋滞に潜むリスク【猛暑の際は・・・】

意外と見落としがちなのが、事故渋滞や通行止め時のリスクです。
繁忙期時の交通集中による渋滞も同様ですが、
事前の予測ができない事故渋滞や通行止めが要注意ですね。

特に夏場、猛暑時にエアコンをフル稼働している中で、
渋滞に巻き込まれたり通行止めで立ち往生すると悲惨です。
1~2時間で電気切れになるとは思いませんが、その時の残量にもよります。

場合によってはエアコンを止めて待機する必要もあるかもしれません。
必ず水分補給ができるようにしておきましょう。

もちろん冬場も先ほどと同様です。
暖房が無くてもしのげるように、毛布などの暖を取れる体制を整えておきましょう。

天候悪化時のリスク

電気自動車を使用する上で気になるのが、天候悪化時の充電ですよね。
大雨や雷などによるリスクも潜んでいます
あるメーカーのHPを見ると、次のように書いてあります。

  • 充電給電口、充電コネクター、コンセント、プラグを濡れた手でさわらない。
  • 充電給電口、充電コネクター、コンセント、プラグの端子部が濡れないように接続する。
  • 大雨、大雪、強風などの悪天候の時や、今後悪天候が予想されるときは屋外での充電は行わない。
  • 落雷のおそれがある場合には充電は行わない。
    万一、普通充電中に急に雷が鳴り出した場合は、
    車両および充電コネクターにはさわらず、ブレーカーをOFFにする。

つまり、雨で充電できないとは言わないが、濡れないように行う。大雨の時は充電しない。
といった内容です。

車を利用するのに天気は関係ありませんし、
むしろ悪天候時に恩賜を受ける場合もあるでしょう。
そんな中、「悪天候時は充電しない」という運用は、かなり厳しいものがあります。

もちろん、ガソリン車もタンク内に水が入らないようにする必要があるなどの
注意が必要ですが、給油は可能です。

一方で、電気自動車の「充電は行わないようにする」という記載は
必要な時に使えない、というリスクが生じてしまいます。

当然ながら、充電設備には漏電ブレーカーや避雷設備などがありますので
よほどのことが無ければ事故は起こらないと思いますが、
感電は死亡事故にも発展しますので、記載には従うようにしましょう。

総じてですが、ここまで記載してきたリスクを回避するのに
PHEVという選択肢もありです。
EVとPHEVの違いについては、以下の記事も参考にしてください。

EV:電気自動車、PHEV:プラグインハイブリッド、HV:ハイブリッドの違いとは
参考EV:電気自動車、PHEV:プラグインハイブリッド、HV:ハイブリッドの違いとは【外部電源による充電可否、エンジンの有無がポイント】

電気自動車、プラグインハイブリッド、ハイブリッドの違いが知りたい。 どれが一番いいの? こんな疑問にお答えします。 目次 1.EVはエンジン無し、HVは外部電源による充電不可、PHEVは両方可 2.長 ...

また、電気自動車の利用は、リースという選択肢もありです。
これだとお試しで日常使いしてみる、ということもできますよね。
さらに、関西圏の方になってしまいますが、リース会社での試乗も可能です。
以下のリンクを参考にしてみてください。

電気自動車の無料試乗(神戸)

おわり

電気自動車のリスクをご理解頂き、利用時の参考にして頂けると嬉しいです。

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