78プラドのインチアップを検討しているが、タイヤサイズがわからない。
78プラドのタイヤサイズが知りたい。
こんな疑問をにお答えしていきます。
タイヤ屋さんに任せっぱなしにしているタイヤサイズの計算、
自分で理解してやってみると、思い通りの車に近づくかもしれません。
オシャレは足元からです。
78プラドに乗って5年の私が、タイヤ購入時に悩みに悩んで計算してみた結果を公開します。
私はこの方法でタイヤの銘柄やサイズを見繕い、タイヤ屋さんで確認してから購入しています。
自分で選ぶことができ、プロの目線で確認してもらえることがメリットです。
※ここに記載することは、あくまで個人の見解です。
タイヤ選びの参考になればと思いますが、購入前・装着前に
プロのタイヤ屋さんなどに必ず相談してください。
1.78プラドのタイヤサイズを知る
タイヤサイズの表記は、以下の3つで構成されています。
この記事では、78プラドを具体例にして考察していきますので、
78プラドの純正サイズを記載しておきます。
(私の所有しているワイドを例にします。)
【78プラド(ワイド)の純正サイズ】
- 純正タイヤサイズ:265/70/R15
- 純正ホイールサイズ:15×7.0J 6-139.7 -20(参考)
言葉ではわかりにくいので、それぞれの説明は以下の図をご覧ください。
例えば、インチアップする際はホイールリム幅が大きくなります。
このようにタイヤサイズを変える場合、以下の2点がポイントとなります。
- タイヤがボディに干渉しないか、ボディからはみ出さないか
- 速度計にズレが出ないか
今回は、速度計のズレついて解説していきます。
ボディへの干渉、はみ出しはホイールのサイズによります。
詳しくは「78プラドのホイールサイズについて解説した記事」をご覧ください。
2.78プラドの速度計の誤差範囲を知る
速度計の誤差範囲は、以下のように定められています。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示
2016.06.18〈第二節〉第148条(速度計等)
- 平成18年12月31日までに製作
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/90)V1
- 平成19年1月1日以降に製作
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/94)V1
(V1:速度計の値、V2:実際の速度)
40km/hで走る場合、誤差範囲は以下のように求められます。
【速度計の表示が40km/hの場合】
- 平成18年12月31日までに製作
30.9(km/h) ≦ 実際の速度 ≦ 44.4(km/h)
- 平成19年1月1日以降に製作
30.9(km/h) ≦ 実際の速度 ≦ 42.5(km/h)
78プラドは平成18年より前に製造されていますので、以下の条件が適用となります。
速度計が40km/hを指している時、
30.9(km/h) ≦ 実際の速度 ≦ 44.4(km/h)
もちろん、ここからズレると車検にも通りません。
3.タイヤサイズの限界を計算する【速度誤差を計算】
ポイント
そもそも、タイヤサイズが変わると速度計がズレる理由は、
タイヤの外径が変わるからです。
車の速度計はタイヤの回転数から信号を拾っていますので、
タイヤの外径が変わると速度計にも誤差が出るというロジックです。以下の通りです。
タイヤの外径が大きくなる ・・・①
=タイヤの円周が大きくなる ・・・②
=1回転で進む量が多くなる ・・・②
=速度が速くなる ・・・③
①、②、③の順に計算していきます。
① タイヤ外径の計算
【78プラド(ワイド)純正サイズ(15インチ)の場合】
タイヤ外径(mm)
=タイヤ高さ(mm)×2+リム径(mm)
=タイヤ幅(mm)×扁平率(%)÷100×2+リム径(in)×25.4(mm/in)
=265(mm)×70(%)÷100×2+15(in)×25.4(mm)
=752(mm)
※扁平率(%)=タイヤ高さ(mm)÷タイヤ幅(mm)×100
(タイヤの外径を計算するには、タイヤの上側と下側のタイヤ高さをそれぞれ足さなければいけないため2倍しています。)
※1(in)=25.4(mm)
次に、例えばホイールを16inにインチアップし、265/70/R16のタイヤを装着した場合、同様に計算すると777(mm)になります。
まとめると以下の通りです。
- 265/70/R15の外径:d1=752(mm)
- 265/70/R16の外径:d2=777(mm)
② タイヤ円周と車の速度の計算
タイヤの円周は以下のように求められます。
タイヤの円周=タイヤの外径d×円周率π
(小学生でやる「直径×3.14」です。)
タイヤの円周の計算ってこれだけですので、車の速度も計算してしまいましょう。
車の速度は「タイヤが1時間で何回転するか」ですので、以下のように計算できます。
車の速度
=タイヤの円周×タイヤの回転数R
=タイヤの外径d×円周率π×タイヤの回転数R
ここで、先ほどの「265/70/R15」と「265/70/R16」を比較してみます。
(265/70/R16の時の速度)÷(265/70/R15の時の速度)
=(d2×π×R)÷(d1×π×R) ←速度
=(d2×π)÷(d1×π) ←円周
=d2÷d1 ←外径
=777(mm)÷752(mm)
=1.033
つまり、「265/70/R15」から「265/70/R16」に変更した場合、実際の速度は1.033倍(円周、外径も同じく1.033倍)になります。
余談ですが、タイヤがすり減ると遅くなるということです。
③ 速度誤差の計算
先ほどのロジックに照らし合わせると、次のようになりますね。
タイヤの外径が1.033倍
=タイヤの円周が1.033倍
=1回転で進む量が1.033倍
=速度が1.033倍
=速度計が40(km/h)の時、実際の速度は41.3(km/h)
つまり、速度計が40km/hの時の実際の速度は、
- 265/70/R15:40.0(km/h)
- 265/70/R16:41.3(km/h)
ということになります。
同じようにして、いろんなタイヤサイズで計算すると以下のような表が完成します。
黄色が純正サイズ、グレーアウトが速度誤差の許容範囲外です。
エクセルで計算すると、パパっとできますよ。
この計算方法はナローにも応用可能です。
もちろん、他の車にも応用可能です。
こうしてみると、意外と大丈夫ですね。
ただし、ギリギリを攻めるのはやめておきましょう。
余裕を持ったタイヤ選びをオススメします。
参考までに、私のノーマルタイヤは265/70/R16です。
スタッドレスは純正サイズです。16インチにしちゃうかも。(笑)
冒頭にも書きましたが、あくまで個人の見解です。
タイヤ選びの参考になればと思いますが、購入前・装着前にプロのタイヤ屋さんなどに必ず相談してください。
また、今回は「タイヤサイズを変えた時の速度計の誤差」に焦点を当てました。
タイヤのボディへの干渉、車体からのはみ出しはホイールサイズも関係します。
詳しくは「78プラドのホイールサイズについて解説した記事」をご覧ください。
タイヤ交換については「タイヤ交換について解説した記事」をご覧ください。
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78プラド
78プラドのタイヤサイズの限界を知る
【2インチアップまで解説】
2020年7月29日
78プラドのインチアップを検討しているが、タイヤサイズがわからない。
78プラドのタイヤサイズが知りたい。
こんな疑問をにお答えしていきます。
タイヤ屋さんに任せっぱなしにしているタイヤサイズの計算、
自分で理解してやってみると、思い通りの車に近づくかもしれません。
オシャレは足元からです。
目次
1.78プラドのタイヤサイズを知る
2.78プラドの速度計の誤差範囲を知る
3.78プラドのタイヤサイズの限界を計算する【速度誤差を計算】
いろいろと理屈から解説していきますので、結論を見たい方は「コチラ」をクリック!
78プラドに乗って5年の私が、タイヤ購入時に悩みに悩んで計算してみた結果を公開します。
私はこの方法でタイヤの銘柄やサイズを見繕い、タイヤ屋さんで確認してから購入しています。
自分で選ぶことができ、プロの目線で確認してもらえることがメリットです。
※ここに記載することは、あくまで個人の見解です。
タイヤ選びの参考になればと思いますが、購入前・装着前に
プロのタイヤ屋さんなどに必ず相談してください。
1.78プラドのタイヤサイズを知る
タイヤサイズの表記は、以下の3つで構成されています。
この記事では、78プラドを具体例にして考察していきますので、
78プラドの純正サイズを記載しておきます。
(私の所有しているワイドを例にします。)
【78プラド(ワイド)の純正サイズ】
言葉ではわかりにくいので、それぞれの説明は以下の図をご覧ください。
例えば、インチアップする際はホイールリム幅が大きくなります。
このようにタイヤサイズを変える場合、以下の2点がポイントとなります。
今回は、速度計のズレついて解説していきます。
ボディへの干渉、はみ出しはホイールのサイズによります。
詳しくは「78プラドのホイールサイズについて解説した記事」をご覧ください。
2.78プラドの速度計の誤差範囲を知る
速度計の誤差範囲は、以下のように定められています。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示
2016.06.18〈第二節〉第148条(速度計等)
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/90)V1
10(V1-6)/11 ≦ V2 ≦ (100/94)V1
(V1:速度計の値、V2:実際の速度)
40km/hで走る場合、誤差範囲は以下のように求められます。
【速度計の表示が40km/hの場合】
30.9(km/h) ≦ 実際の速度 ≦ 44.4(km/h)
30.9(km/h) ≦ 実際の速度 ≦ 42.5(km/h)
78プラドは平成18年より前に製造されていますので、以下の条件が適用となります。
速度計が40km/hを指している時、
30.9(km/h) ≦ 実際の速度 ≦ 44.4(km/h)
もちろん、ここからズレると車検にも通りません。
3.タイヤサイズの限界を計算する【速度誤差を計算】
ポイント
そもそも、タイヤサイズが変わると速度計がズレる理由は、
タイヤの外径が変わるからです。
車の速度計はタイヤの回転数から信号を拾っていますので、
タイヤの外径が変わると速度計にも誤差が出るというロジックです。以下の通りです。
タイヤの外径が大きくなる ・・・①
=タイヤの円周が大きくなる ・・・②
=1回転で進む量が多くなる ・・・②
=速度が速くなる ・・・③
①、②、③の順に計算していきます。
① タイヤ外径の計算
【78プラド(ワイド)純正サイズ(15インチ)の場合】
タイヤ外径(mm)
=タイヤ高さ(mm)×2+リム径(mm)
=タイヤ幅(mm)×扁平率(%)÷100×2+リム径(in)×25.4(mm/in)
=265(mm)×70(%)÷100×2+15(in)×25.4(mm)
=752(mm)
※扁平率(%)=タイヤ高さ(mm)÷タイヤ幅(mm)×100
(タイヤの外径を計算するには、タイヤの上側と下側のタイヤ高さをそれぞれ足さなければいけないため2倍しています。)
※1(in)=25.4(mm)
次に、例えばホイールを16inにインチアップし、265/70/R16のタイヤを装着した場合、同様に計算すると777(mm)になります。
まとめると以下の通りです。
② タイヤ円周と車の速度の計算
タイヤの円周は以下のように求められます。
タイヤの円周=タイヤの外径d×円周率π
(小学生でやる「直径×3.14」です。)
タイヤの円周の計算ってこれだけですので、車の速度も計算してしまいましょう。
車の速度は「タイヤが1時間で何回転するか」ですので、以下のように計算できます。
車の速度
=タイヤの円周×タイヤの回転数R
=タイヤの外径d×円周率π×タイヤの回転数R
ここで、先ほどの「265/70/R15」と「265/70/R16」を比較してみます。
(265/70/R16の時の速度)÷(265/70/R15の時の速度)
=(d2×π×R)÷(d1×π×R) ←速度
=(d2×π)÷(d1×π) ←円周
=d2÷d1 ←外径
=777(mm)÷752(mm)
=1.033
つまり、「265/70/R15」から「265/70/R16」に変更した場合、実際の速度は1.033倍(円周、外径も同じく1.033倍)になります。
余談ですが、タイヤがすり減ると遅くなるということです。
③ 速度誤差の計算
先ほどのロジックに照らし合わせると、次のようになりますね。
タイヤの外径が1.033倍
=タイヤの円周が1.033倍
=1回転で進む量が1.033倍
=速度が1.033倍
=速度計が40(km/h)の時、実際の速度は41.3(km/h)
つまり、速度計が40km/hの時の実際の速度は、
ということになります。
同じようにして、いろんなタイヤサイズで計算すると以下のような表が完成します。
黄色が純正サイズ、グレーアウトが速度誤差の許容範囲外です。
エクセルで計算すると、パパっとできますよ。
この計算方法はナローにも応用可能です。
もちろん、他の車にも応用可能です。
こうしてみると、意外と大丈夫ですね。
ただし、ギリギリを攻めるのはやめておきましょう。
余裕を持ったタイヤ選びをオススメします。
参考までに、私のノーマルタイヤは265/70/R16です。
スタッドレスは純正サイズです。16インチにしちゃうかも。(笑)
冒頭にも書きましたが、あくまで個人の見解です。
タイヤ選びの参考になればと思いますが、購入前・装着前にプロのタイヤ屋さんなどに必ず相談してください。
また、今回は「タイヤサイズを変えた時の速度計の誤差」に焦点を当てました。
タイヤのボディへの干渉、車体からのはみ出しはホイールサイズも関係します。
詳しくは「78プラドのホイールサイズについて解説した記事」をご覧ください。
タイヤ交換については「タイヤ交換について解説した記事」をご覧ください。
-78プラド
-78プラドのパーツ, タイヤ・ホイール, 紹介・解説