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78プラド

【修理費用50万円!?】78プラドのエンジン「1KZ-TE」のヘッド割れを経験した話【エンジントラブル・・・】

2020年8月19日

1KZ-TE シリンダーヘッド78プラドの故障例を知りたい。
78プラドでなくとも、1KZ-TEのエンジンのヘッド割れの状況を知りたい。
エンジンヘッド割れの修理ってどれくらいの費用が掛かるの?
こんな疑問にお答えします。

実際に私が経験し、リビルト品に載せ替えを行い、「エンジンか壊れて直す」というかなり貴重な経験をしました。
この経験談を全てお話しします。
※ただ、私は専門家でないことをご了承ください。間違いもあるかもしれません。


1.78プラドエンジンヘッド割れの症状から修理価格まで

1KZ-TE シリンダーヘッドまず、エンジンヘッド割れの概要から説明します。
結論から言うと、以下の通りです。

ポイント

主な原因:オーバーヒート
主な症状:冷却水量の低下⇒オーバーヒート

そもそも何がどう壊れるかを含めて詳細を説明していきます。

エンジンヘッドとは【エンジン上部のシリンダーヘッド】

エンジンヘッドと記載しましたが、シリンダーヘッドと呼ばれる部品です。
感覚的には部品というより、エンジンそのものですね。

そもそも、内燃機関エンジンとは、

  • 上部:シリンダーヘッド
  • 下部:シリンダーブロック

の上下2つに分割できます。
(さらにその下に、エンジンオイルを溜めるオイルパンがあり、
この3つからエンジンが構成されていると言われています。)

ちなみにシリンダーとは「円筒状の空間」のことで、この中に燃料と空気を吹き付けて燃焼させ、動力を生み出すエンジンの中核の部分です。

今回のお話の対象となるのは、エンジン上部のシリンダーヘッドの部分です。
正確な名称はシリンダーヘッドかもしれませんが、ここではエンジンヘッドという言葉を使っていきます。

エンジンヘッドが割れるとは【ヒビ、クラックが入る】

で、そもそもエンジンって割れるの?
って話ですよね。私もそう思います。(笑)

78プラドに搭載されている1KZ-TEという型のエンジンでは、比較的多いトラブルのようです。
78プラドに限らず、同様のエンジンを積んだハイエースなどでも同様ですね。

ポイント

一般論ですが、原因は主にオーバーヒートのようです。
(熱によって金属のエンジンが膨張し、割れるということです。)

ただ、少なくとも私のプラドは所有してからオーバーヒート歴が無いので、オーバーヒートが時間差で効いてくるパターンもありそうです。
(所有してから症状発生時点で、約3年で6万km走っています。約22万kmでの出来事でした。)
そもそも設計が・・・とも思いますが。

調べていると、他にも「材質がアルミだから割れやすい」と言う憶測も見かけます。
確かに、アルミは鉄と比べて熱膨張係数が倍ですが、材質が何であれエンジンが割れては困りますね。

割れると書いていますが、実際に見て見ると「ヒビが入る」「クラックが入る」という表現の方がシックリ来るかもしれません。
具体的な症状は、以下の通りです。

  • エンジンの冷却水の系統と燃焼室の間にヒビ・クラックが入り、冷却水が燃焼室に入り込む。
  • 冷却水は軽油と一緒に燃えることでマフラーから排出され、冷却水が永遠と減り続けてオーバーヒートを招く。

本当にそうなの?という検証動画をYouTubeにあげてみましたので、
コチラも併せてご覧ください。
この記事ほど詳しくありませんが、簡単な説明付きです。

ちなみに、シリンダーヘッドとシリンダーブロックの間に入っている「ガスケット」(漏れないようにするパッキンのこと)の不良時も同じ症状が発生します。
こっちだとラッキーです。修理代は1/10以下の数万円です。

予兆と発生時の対応【正直、症状が出た時点で手遅れ】

予兆は無いの?発生したらどうするの?
という疑問に答えます。

予兆ですが、冷却水が減っていることに気付くくらいしかありません。
ですが、これって既に初期症状です(笑)
ここでは、完全に手遅れになる前の「オーバーヒート手前の状況」という意味でお話ししていきます。

冷却水が減っている時点で「エンジンが割れている」「ガスケット不良」のどちらかです。
(冷却水の系統に漏れが無いことが前提です。)

まず、体感できる症状は以下の2点です。

  • 冷却水が減る
  • マフラーから白煙(冷却水の水蒸気)が出る
    (冬でエンジンが温まっている場合です。夏は未経験なのでわかりません。)

この時点で何らかの対応が必要ですので、冷却水の減りが遅い段階で対処する必要があります。
冷却水の減り方は、私の場合、一番早い時で400kmほど走るとリザーブタンクが空になるくらいでした。
(ちなみに、水温系が上がり始めたら末期です。冷却水がほとんど空です。)

また、予兆の段階で、慣れているショップだと検査してもらうことができます。
手法としては、エンジンをかけた状態で冷却水に気泡が混じっていないか確認します。
(燃焼室のガスが冷却水の系統に入り込むためです。)
もっとも、この慣れているショップを探すのが大変ですが・・・
末期になると、リザーブタンクが気泡でボコボコいうようです。
私は確認できませんでしたが。

次に発生時の対応ですが、正直手遅れすぎてどうもできません。(笑)
修理の方法としては、オーバーホールが済んだリビルト品への載せ替えが一般的です。

修理が済むまでは、冷却水を継ぎ足して騙し騙し乗ることも可能です。
(ただし、いつ何が起きるかわかりませんので、緊急時用の方法です。自己責任です。)
冷却水を継ぎ足す時の注意点としては、以下の2点です。

  • エンジンが温まっている時に作業しない
    ⇒熱い冷却水が噴き出します。
  • エア抜きする
    ⇒エアが噛んでいると冷却水を補充しても循環しません。

修理費用【リビルト品を使用で40~50万円程度】

最後に、一番気になる修理費用です。
私の場合、ズバリ約45万円です。

ただし、私はいろんな消耗品も一緒に換えているので、実際はもう少し安めです。
多少お金は掛かりますが、以下のような部品を一緒に換えると工賃が掛からずオススメです。

  • ホース類
  • タイミングベルトを含むベルト類
  • サーモスタッド、グロープラグなどの消耗品

こういった消耗品を変えようとすると、それだけで工賃が数万円になりますからね。
どうせ一回外すのですから、新しいものに換えてしまいましょう。
工賃分得したと捉えればOKです。


他にどんな故障があったの?と気になる方は「78プラドのエアコンの風が出なくなった時のお話」をご覧ください。


2.78プラドエンジンヘッド割れの体験談【車がオーナーを助ける話】

78プラドココから下は、私の体験談を書きます。
みなさんの課題を解決するというよりは、ショボい物語を読む感じでご覧ください。
ここまでで必要なことは書ききっていますので、読み飛ばして頂いてもOKです。

序章~予兆の予兆

話は2018年2月に遡ります。
その冬を中心とした前後数か月間は、
訳あって毎週末に1,000kmくらい走っていました。
(年間30,000km近く走りましたね。)

エンジン始動直後のマフラーからの白煙が少し多いのと、
アクセルを踏み込んだ際の白煙が気になっていました。
しかし「冬だしな~」と、特に気にしていませんでした。

いつもの雪が降る峠道を走っている時にそれは起こりました。

・・・ワイパーがおかしい

助手席側のワイパーが、徐々に運転席側まで動いてきています。
表現としては、オーバーランするという感じでしょうか。
ワイパーが動くに応じて症状はどんどん酷くなる一方で、
ついには運転席側のワイパーとぶつかってワイパーが動かなくなる始末です。

今だから笑えますが、雪が降り続く中、割と致命傷です。
途中、道の駅に寄ってワイパー取り付け部を確認するも
どうやら原因はワイパーリンクの様子でした。
ただ、雪が降りしきる中、そこまで確認できませんし、
そもそも確認できても部品がありません。
(ワイパーリンクとは、ワイパーモーター、助手席側のワイパー、運転席側のワイパー
をつないでいる部品です。)

その日からしばらくは、前が見えにくくなる度に降りて
フロントガラスの雪を取り除く、の繰り返しでした。

第一章~水温上昇

そして翌週、車を購入したショップに持ち込むための移動中にそれは起こりました。
(そこそこ遠いのですが、信頼できるショップなので)

水温が上がってる!!

最初は、ラジエーターに雪が詰まって風が当たらないのかな~
なんて、のんきなことを考えていましたが、それどころではありません。
確認すると、冷却水のリザーブタンクが空っぽでした。
幸い、少し止まると水温が下がったので、休み休みショップに行きました。
(※本当は走ってはいけません。)

ショップに着いて見解を聞くと、

エンジンヘッドにクラックが入り、そこから冷却水が燃焼室に入り
燃料と一緒に燃えている。だから冷却水が減り続けます。
エンジンヘッドを交換する必要があります。リビルト品ですかね。

なんじゃそれー・・・

さすがの私も、一瞬乗り換えが頭をよぎりました。
交換しても同じ症状が出ることを考えてしまいますよね。
(当時22万kmくらいでした。)
ま、直す以外の選択肢は無いんですけど。

ちなみに、ワイパーリンクは部品交換で一瞬で直りましたw

第二章~オーバーヒートとの共存

エンジンヘッドなんて、すぐに納入されるハズ・・・もなく、
それから1か月程度、冷却水を数リッター抱えながらの走行になりました。
オーバーヒートとの共存生活の始まりです。

なにせ400kmくらい走ると冷却水が底をつき始め、水温が上がり始めます。
減ったら足せば良いんです。
・・・良いのですが、冷却水が無くなってから冷却水を足すとエア抜きが必要です。
ただし、エア抜きはラジエーターキャップを外して行うため、
いくら冷却水が減っているとはいえ、エンジンが温まっている状態で
ラジエーターキャップを開けるなんて、怖くてできません。

でも、週1000kmも走っていると慣れるもので、
継ぎ足すタイミングを掴んで過ごしていました。

第三章~ついにヘッド交換

そして、やっとその日が来ました。
症状発生から約1か月後でした。

そしていい機会にと、タイベル、ウォーターポンプ、その他ベルト類、グロープラグ、
ホース類など、一緒に作業できるものは一気に交換しました。

工賃がお得でラッキー
車がどんどん新車に近付く~

そりゃ全部で50万くらいかかっていますので、諦めてこう思っていました。
本当はオーバーホールまでしてしまいたかったですが、
お金的にも時間的にも足りなかったです。

ちなみに、交換したエンジンヘッドはリビルト品です。
本来であれば、引き取られてしまうのですが、欲しい!と言ったところ
〇万円(内緒w)で持ち帰りOKと言われました。でも、

そんな人初めて

とも言われました。(笑)

終章~車がオーナーを助ける

そんな感じで、私の車がまた一つ新しくなりました。

今回、ワイパーリンクという比較的軽い故障が発生し
それを直すためにショップに行く際に、重い故障の症状が現れました。
前にも似た経験があるのですが、車に助けられている気がします。
(前の経験は、また別の機会に)

車を大事にすると車が助けてくれます。
車は大事にしましょう。そんな車のお話しでした。

後日談です。
そして本当にクラックが入っているかを確認してみた様子がこの動画です。

コレ!というのはわかりませんでしたが、
それっぽいのは見つかりました。

同じ症状が出た時、あなたは直しますか?乗り換えますか?
この記事が参考になると嬉しいです。

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